不動産投資市場の流動性

なぜこの出来事が、いまのアメリカの不動産投資市場を象徴しているといえるのでしょうか。答えは三つあります。一つは、アメリカの不動産投資市場が世界で最も流動性の高いマーケットであること、二つ目は、不動産が証券取引所に上場することで適正な時価(マーケットバリュー)による取引が可能になること、そして三つ目は、アメリカの不動産投資市場がいささかオーバーシュート(行き過ぎ)気味になり、マネーゲームの様相を呈しつつあることです。これらは、いずれもアメリカの金融投資市場に共通する両刃の剣、すなわち他の国にはない優れた点でもあり、一歩間違えると市場そのものが崩壊しかねない危険な点でもあるのです。これこそが、アメリカの不動産投資市場を理解するうえで最も重要なポイントといえます。以下、順番に説明しましょう。【一・不動産投資市場の流動性】アメリカの不動産投資市場の特徴は、なんといってもその流動性の高さです。いまでは、アメリカで投資と名の付くものには、すべて発行市場の他に流通市場としての二次市場(セカンダリーマーケット)が備わっています。前回の大統領選挙の直前に、アクセスが発達し、流動性に優れたアメリカの市場では、銀行から融資を受けて不動産に投資するというやり方自体が、既に時代遅れなのです。

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