「八ゲタカファンド」ニューヨークに上場す

【「八ゲタカファンド」ニューヨークに上場す】一九九七年七月八日のニューヨーク証券取引所。この日、アメリカの不動産投資市場の好調さを象徴するある〃事件〃が起こりました。アメリカを代表する著名な不動産投資家、サミュエル・ゼル氏が擁する不動産投資信託、エクイティ・オフィス・プロパティズ・トラストがニューヨーク証券取引所に上場され、破格の高値で取り引きされたのです。ゼル氏といえば、バブル期にアメリカの不動産に過剰投資して失敗した日本の投資家から、いくつもの物件を二束三文で買いたたいてきたことで知られるバルチュアー(ハゲタカ)投資家の一人で、アメリカでは「墓場のダンサー」の異名を持っている人です。本来であれば高収益の不動産投資として知られる「ハゲタカファンド」が、今度は株式投資の対象としてニューヨーク証券取引所に上場され、株式投資家の間でも大人気になったというわけです。このように、アメリカでは不動産が単に不動産市場だけで取引されるのではなく、金融市場においても通常の投資商品と同じように取引されているのです。

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